歯科医のコラム
POICウォーター
当院では以前からPOICウォーターを用いた口腔ケアを推奨してきました。
POICウォーターとは当院で精製している次亜塩素水のことです
pH9弱のアルカリ性で濃度は500ppmに調整してあります。
ちなみに脱色や消毒などで使われる次亜塩素酸ナトリウムの水溶液は猛毒であり、次亜塩素酸水と名前が似ていますが、全くの別物ですので混同しないように気を付けてください。
P Professional
O Oral
I Infection
C Control
専門的口腔感染症予防のそれぞれの頭文字をとった言葉です。
PH9弱のアルカリ性のタンパク分解型除菌水で、超純水とローブロム塩のみ使用し、
このふたつを電気分解して作ります。
水と塩なので薬品を使用してないため副作用はありません。
PH9の状態では次亜塩素酸イオンが豊富に含まれています。
次亜塩素酸イオンはタンパク汚れを分解する効果が大きいのです。
その後PHが下がると、次亜塩素酸が豊富になります。
次亜塩素酸は除菌力が大きいため、お口の中を文字通り除菌してくれます。
次亜塩素酸イオン=タンパク質分解と洗浄効果に優れる。
次亜塩素酸=除菌力に優れる。
歯周病菌や虫歯菌はバイオフィルムというタンパク質の鎧に包まれています。
そのままでは次亜塩素酸が細菌まで到達できません。
まずはじめに次亜塩素酸イオンの力でバイオフィルムを分解洗浄します。
バイオフィルムが壊れたら直接次亜塩素酸が細菌に作用して歯周病菌や虫歯菌の原因菌を除菌します。
殺菌水とかかれているものは薬品が入ってますが、POICには分解、洗浄、除菌のみであり、
副作用の心配はありません。
免疫力UPのためにも口腔ケアは欠かせません。
以上参考にしていただければと思います。
参考(特定非営利活動法人POIC®研究会)
http://www.poic.org/poicwater.php